パン派? ごはん派?の好みも分かれるところですが・・・
朝ご飯は必要か、不要か、で論争があります。
朝ご飯必要派は、
- 眠っている内臓を目覚めさせ、体調を整えます。
- 脳も目覚めて、頭の回転が欠食時より早く動き出します。
- 空っぽの胃腸に刺激を与えるので、便意をもよおしやすくなります。
- 朝ご飯を抜いている子供は学習能力も劣り気味。
- 朝ご飯を抜くと太りやすい。
といった理屈で朝ご飯は必要と唱えます。
対して朝ご飯不要派は、
-
朝食を食べずに空腹の状態でいれば、腸が活発になり、
老廃物の排泄が促される。 -
人間体が食事を完全に消化吸収、排泄し終えるまで18時間かかる。
だから1日に一度は食事の間隔を18時間あけないといけない。 - 空腹のときほど頭は冴える。
- 朝ごはんを食べることは太る原因の一つ。
- 長い歴史の中で、朝ごはんはここ最近の習慣でしかない。
というような理屈で対抗します。
更に、何十人だか何百人だかを対象にして調査した結果、
朝ご飯は必要だとの結論が出ました。
または、多くの人に試してもらった結果、
朝ご飯は不要だとの結論が出ました。
なんて具合に、双方とも
自分たちの正当性を主張し合っています。
一日3回きちんと食べましょう。
というのが厚労省の見解ですから、
朝ご飯必要派が優勢です。
当然、朝ご飯はきちんと食べましょう、
という類の情報が多く耳に届きますので、
多くの人が朝ご飯を食べるのが健康に良い、と思っています。
双方の主張を見ると、
どちらもなるほどと思えます。
でも、相手を沈黙させるだけの
決定的な証拠がないんですね。
こうお話しすると、かならず
「証拠はあるけど相手が信じないんだ」
と反論される方がいます。
全ての人が信じられ、
全ての人に結果が出るのが証拠で、
全ての人が信じられないもの、
結果の出ないものは仮説なのです。
UFOの写真を出してきて、
これが証拠だと言っても信じない人がいます。
だからUFOがいるというのは仮説でしかありません。
UFOと朝ご飯を同列にするな、と言われそうですね。(笑)
朝ご飯が良いのか悪いのかは、
「朝ご飯を食べた自分」と、
「朝ご飯を抜いた自分」を比べれば良いだけの話ですが、
どうも人間はそれでは我慢できないようで、
証拠を欲しがるようです。
いつも言っているように、
私たちは私たち自身について、
肝心なことはほとんど知らないのです。
だからこそ、朝ご飯が必要かどうかということですら、
いろいろな意見が飛び交うのです。
ほとんど知らないから、
分からないから、
何かを信じるのでしょうが、
「自分の信じたことが正しい」
とも信じてしまうようで、
互いに相手は間違っていると主張しています。
面白いのは、相手に対して、
「個人的にこちらが良かった」という理由だけで
それを薦めるのは、
自己の理屈を正当化しているだけ、
というようなことが見受けられることです。
それこそが大脳の自己保護というクセの仕業なのです。
朝ごはんが必要と信じる方も、
朝ごはんは不要と信じる方も、
自分の体がそれで調子が良いと感じるならば、
それでよいのです。
実はよく分からない、と思う方は、
朝ごはんを食べた場合と抜いた場合を比べてみましょう。
自分に一番あった食事のリズムが見つけられるといいですね。
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