少し様子を見ても改善されてないと原因が分からず誰でも不安になりますよね。
一口に脇腹の痛みといっても、右と左で原因が違う場合もありますし、男性と女性でも症状が異なる時がありますので、詳しいことは病院で検査を受けたり、相談するのが一番ですが、やはり自分自身の身体のことですから、事前に学んでおくことは大切だと思います。
ご存知のようにお腹周辺には生命維持や健康を左右する重要な臓器や神経が沢山あります。
緊急を要する痛みの場合もありますので、適切な対応をすることが重要です。
どんな原因の可能性があるのか、一緒にみていきましょう。
痛みで悩んでらっしゃる方の道しるべになりますように。
では、右脇腹の原因について見ていきましょう。
1.筋肉痛
右脇腹の筋肉に筋肉痛が発生していると痛みを感じます。
右脇腹自体、普段あまり負荷がかからない場所ですので、少し負荷が加わっただけでも筋肉痛が起こることがあるのです。
筋肉痛は、筋繊維が断裂して炎症が起きている為発生する痛みですので、無理をせず安静にしておくと、1週間程で徐々に痛みも和らいできます。
この場合はそんなに心配することはありません。
しかし痛みが長引いたり、痛む場所が変わったりするようであれば念のため、病院で検査を受けましょう。
2.便秘
便秘でも右脇腹が痛くなることがあります。
腸にガスが溜まり、その後脇腹へ痛みが広がっていきます。
慢性的な便秘を放置した結果、急激に痛くなるといったケースが多いようです。
ガスが溜まるのは排便できずにいる便が腐っていく過程で発生しているので、かなり重症だと言えます。
便秘だからといって軽視せず、適度に水分を取り、バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。
3.帯状疱疹
皮膚がピリピリとした痛みを伴う場合は帯状疱疹が考えられます。
帯状疱疹は、子供の頃水ぼうそうにかかった時の原因となったウイルス菌が身体の神経節に潜状していて、ストレスや日常的な疲れなど抵抗力が落ちている時に、その菌が神経を伝って皮膚に出てくる病気です。
症状としてはピリピリとした神経痛が右あるいは左半身に出たり、虫に刺されたような腫れが起こります。
痛みが片方だけに出ることが多いのが特徴です。
帯状疱疹の痛みの感じ方も個人差があり、ほとんど痛みを感じない方もいれば、あまりの痛さに眠れなくなるまで様々ですが、多くの方は奥の方でチクチクとした痛みを感じるようです。
帯状疱疹は早めに治療を行うことが大切な病気です。
治療が遅れると、帯状疱疹後神経痛という後遺症が残ることもありますので、早めに病院(皮膚科)に行きましょう。
4.胆石症
胆石症は、胆嚢(たんのう)、胆管、胆道のいずれかの器官内に石が作られる病気です。
石ができる場所によって、「肝内肝管結石」「総胆管結石」「胆嚢結石」と区別して呼ばれますが、原因や症状は同じです。
症状としては、右脇腹から背中にかけての痛み、激痛があげられます。
時に脇腹の痛みは食後に現れることが多く、長い方は痛みが1時間以上続く方もいらっしゃるようです。
胆石症になる主な原因はコレステロールが結晶化して石になるケースが一番多く、その他には食べ過ぎや、油の摂取過多、ストレス、不摂生などがあります。
症状が軽い場合は溶解療法といって、半年から1年ほどかけてゆっくり石を溶かす方法が一般的です。
他には手術やレーザー治療などもあります。
食後に激しい痛みを感じた場合は、すぐに病院に行って、適切な処置を受けましょう。
くれぐれも我慢は禁物です。
5.腹膜炎
腹膜とは腹腔内を覆っている膜で、通常、腹腔内は無菌状態になっているのですが、腹膜炎とはその腹膜が細菌感染をしてしまい、炎症を起こすことを言います。
症状としては、まず右の脇腹など部分的に痛みを感じ、次第にその痛みの範囲が広がっていきます。
痛みが発生する前に腹部に違和感や不快感が発生し、痛みが発生すると激しい痛みになります。
人によっては、吐き気や頻脈、発熱などを伴うこともあります。
症状が悪化すると、脱水状態やショック状態に陥り、最悪命を落とす可能性のある怖い病気です。
なので、症状に気付いたらすぐに病院へいって、適切な処置を受けて下さい。
また腹膜炎は同時に他の病気を併発していることも多く、急性虫垂炎や急性胆嚢炎などの臓器の病気が起きた際に発症することがあります。
治療法としては、細菌を消滅する為の抗菌薬を用います。
しかし他の病気の合併症が原因の場合は、根本となる病気の治療が優先となります。
どちらにしても、こちらも早めに病院を受診しましょう。
6.尿路結石
尿路結石とは、文字通り尿の通り道である尿路に結石が発生する病気です。
症状としては、脇腹、下腹部、腰回りに疝痛発作(せんつうほっさ)と呼ばれる激しい痛みが発生します。
悶絶の痛みだと言われています。
その他にも吐血や血尿といった症状が出ることもあります。
尿路の細菌感染、水分不足、過度のストレス、暴飲暴食が主な原因だと言われており、最近では10人に1人の割合とこの病気になる人が増加しています。
排尿する回数が極端に少ないと菌にも感染しやすくなります。
また結石の原因となるのが、シュウ酸やカルシウムの過剰摂取です。
清涼飲料水やコーヒー、アルコール類の過剰摂取は控えるようにしましょう。
尿路結石になった場合は、泌尿器科を受診します。
症状が軽い場合は、自然に治す「自然排石」での治療になりますが、結石が大きくなっている場合は手術を行う場合もあります。
尿路結石は再発頻度が高い病気ですので、一度なってしまった方は特に食生活や生活習慣を見直すようにしましょう。
7.がん
大腸がん、肝臓がん、腎臓がんの場合、右脇腹に痛みを感じることがあります。
この中でも大腸がんは発症する人が多く、あまり自覚症状のないまま進行する人も少なくありません。
この場合なかなか早期に気付くことは難しいですが、発見が遅れると他の部位に転移する可能性もあり、リスクが高まります。
軽い症状であっても、違和感を感じるようであれば病院で検査を受けましょう。
男性、女性でかかりやすい病気、特有の病気もあります。
男性の場合は、最近増加傾向のある胆石症、尿路結石などがあります。
やはり食生活や生活習慣の乱れ、ストレスなどが大きく影響しているようです。
女性では、便秘の他に子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)や子宮内膜症も考えられます。
子宮筋腫は子宮平滑筋(しきゅうへいかつきん)という子宮を支える筋肉の部分的な増殖による良性の腫瘍です。
腰や右脇腹に突っ張るような痛みが出たり、生理が長引いたり、残尿感を感じたりします。
子宮内膜症は月経周期にあわせて出血を繰り返すその過程で炎症性の癒着を引き起こす病気です。
妊娠をしていない女性に多く見られます。
腹膜で起きれば腫れが拡大し、周囲との癒着を引き起こして脇腹や下腹部の痛みとして現れ、卵巣に起きれば卵巣内膜症膿疱(らんそうないまくしょうのうほう)を起こし、月経とは無関係に痛みが生じます。
またがんなどの悪性腫瘍も考えられますので、定期的な検診など婦人科検診を受けるようにしましょう。
右脇腹の違和感やチクチクする痛みや、下腹部、背中へと痛みが移動、或いは広がる場合は、すぐに病院に行きましょう。
放置すると大変危険です。
右脇腹の痛みには、様々な病気が考えられます。
違和感を感じたら、早めの治療を受けるようにして下さい。
いかがでしたでしょうか?
右脇腹の痛みといっても、様々な病気や原因がありました。
ですので、予備知識として備えておくのは大切ですが、くれぐれも自己判断せず、病院で検査や処置を受けるようにして下さいね。
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