飛蚊症

目の前で「黒い物が飛ぶ」ことを総称して飛蚊症と呼びます。蚊だけではなく、ハエや水玉、はたまたゴミや糸くずなど、人によって色々な形のものが見える場合もあります。

その原因の主なものは、眼球の硝子体の濁りです。硝子体は水晶体の後ろにあり、眼球で一番大きな体積を占めている、どろっとした物質です。この物質に何らかの原因で濁りができて、網膜にうつり、目の前に見えてくるものを言います。

濁りの原因には、先天性のものと後天性のものがありますが、先天性のものはまれですので省きます。後天性の大部分は、加齢によるものです。

40歳を超えると、どろっとした卵の白身のような硝子体に変化が起こり、これが飛蚊症の原因になります。突然この飛蚊症を発症したという方は、注意が必要です。「後部硝子体剥離」といって、硝子体が前方に収縮する際、網膜を引っ張ることがあるからです。

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