手のしびれ、痛みを引き起こす疾患は多数ありますが、大きく分けますと神経性のもの、血管性のもの、心因性のもの等に分類できます
手の感覚は通常第6から第8頚神経によって支配されています。頚椎から出た神経は互いに交叉しながら、鎖骨の奥、腋下(わきの下)を通り、手先まで分布していきます。また、腋下(わきの下)のあたりまでくると正中(せいちゅう)神経、尺骨(しゃっこつ)神経、橈骨(とうこつ)神経などにわかれて手の感覚、運動をつかさどっています。つまりこの神経の経路のどこかに異常があれば症状としての"しびれ"につながるわけです。例えば頚椎の椎間板ヘルニアなどで
第6頚神経が圧迫されると母指、示指が
第7頚神経が圧迫されると中指が
第8頚神経が圧迫されると環指、小指が"しびれ"てきます。また、これらの頚神経が交叉しあって前述した正中(せいちゅう)神経、尺骨(しゃっこつ)神経、橈骨(とうこつ)神経に分かれてから圧迫を受けたとしますと、
正中(せいちゅう)神経圧迫では手のひら側の母指から環指にかけて、
尺骨(しゃっこつ)神経圧迫では環指、小指が、
橈骨(とうこつ)神経圧迫では母指の付け根と手の甲の母指側半分が主として"しびれ"てきます。当然のことですが、神経は手の運動機能も支配しているわけですから"しびれ"単独で症状が起ることはまれで、筋力の低下(初期では自覚しない程度のことが多い。)を併発してきます。
広島市西区 大元気整体院