あなたの肩こり一発解消ブログ

原因と症状

椎間板ヘルニアは腰痛の約5%

 

椎間板ヘルニアは腰骨の間のクッション材である「椎間板」が変形して飛び出し、神経を圧迫する病態をさします。ただし、画像診断でヘルニアが確認されたとしても、それが即、症状に結びつくとは限らないことが知られ、長い間無症状のまま、ヘルニア塊が自然消滅、あるいは縮小するケースも少なくありません。

腰痛の実に85%は原因不明だといわれており、残り15%のうち、椎間板ヘルニアが原因であると特定できるのはわずか5%程度に過ぎないといわれています。

椎間板ヘルニアと言うと、すぐ手術と思いがちですが、実際は手術が必要な「病的なヘルニア」はごく少数なのです。

「神経学的検査」と「画像検査」により診断

腰椎椎間板ヘルニアの診断では、神経学的検査と画像検査が行われます。神経学的検査とは、安静時の感覚や筋力に異常がないかを確認するために、全身を詳しく診察するものです。筋肉の力を一つ一つ確認した上で、皮膚の感覚を注意深く調べ、筋力低下や麻痺がないかどうかを診断します。膝頭などを軽くたたくなどして、反射や手足の協調運動も診る必要があり、検査は10~15分ほどで終わります。

画像検査では一般にMRIやCTが利用されていますが、画像検査で椎間板ヘルニアが確認されたとしても、病的な痛みに結びつくとは限りません。検査画像にショックを受けて、急いで手術を受けたいという患者さんもいらっしゃるそうですが、神経学的検査の結果とも照らし合わせて、本当にそれが腰痛の原因なのか、医師とよく相談しましょう。

逆にいえば、画像検査の結果頼みで、きちんと神経学的検査をしないような医師や病院は信頼性が低いということにもなります。画像上大きなヘルニアほど自然消滅しやすいというデータもあり、ムダな手術を避けるには、あわてず「賢い腰椎患者」になる必要がありそうです。

広島市西区整体院 大元気整体院