私たちが日常生活で自覚する症状の中で肩こりは、女性で1位、男性では腰痛に次いで2位の悩ましい症状。かつて、肩こりの多くは原因がはっきりしませんでしたが、さまざまな研究により解明が進みました。
肩こりの原因① 「首の異常」
首の骨である頸椎(けいつい)は、7つの椎骨(ついこつ)からできていて、椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板と呼ばれる軟骨があります(※1)。また、頸椎の前後にある靭帯(じんたい)が、筋肉とともに頸椎を支えています。人間の頭の重さは体重の約10~13%といわれますから、この頭を支え、動かしている首には日頃からいかに大きな負担がかかっているかがわかります。
椎骨や椎間板、靭帯は、加齢や生活習慣によってすり減る、形が変わるなどの変形が生じることがあります。その結果、首(頸椎)から肩・腕に向かって走る神経や血管が圧迫され、肩に痛みやこりを感じます。
肩こりの原因② 「筋肉の疲労」
人の体の中で、骨がぶら下がる構造をしているのは腕だけです。人間の腕は、片腕が約3~4kgですから両腕で約7~8kgになります。重い腕を引っ張り上げつつ、首も支えている肩周囲の筋肉には常に大きな負荷がかかっています。この筋肉の疲労がとれずに蓄積すると、肩こりを引き起こしてしまいます。
肩こりの原因③ 「神経・血管」
肩周囲の筋肉の間には神経や血管が走っています。神経が筋肉の緊張などによって圧迫される・引っ張られることで肩こりが起こります。また、血管が圧迫されると筋肉へ酸素や栄養を運ぶ血流が不足するため、筋肉疲労が解消されずに、こりを生じます。
広島市西区整体院 大元気整体院