何もしなくても肩がこってしまう、という人がいます。
長時間デスクワークしたわけでもなく、激しい運動をしたわけでもない。
なのに、朝起きてしばらくすると肩がこってきてしまう。
よく耳にする話ですね。
肩こりの多くの原因が、不良姿勢や間違った動作パターンからくることは周知の事実ですが、何もしなくても肩がこってくる、ひいては息苦しくなる、気持ち悪くなる、と言うような人は、もしかしたら間違った呼吸パターンが体に染み付いているかもしれません。
肩こりの原因となる「肩呼吸」について、そして、腹式呼吸(横隔膜呼吸)の重要性についてご紹介したいと思います。
肩こりの原因と呼ばれる、肩呼吸とは…
通常、自然な呼吸というのは、横隔膜を始めとした呼吸筋と呼ばれる筋肉で行われていますが、これらの筋肉は、ふとした事でその機能を抑制されてしまいます。
それは、過度の緊張やストレス、不良姿勢、お仕事での無理な作業環境などです。
このようにして横隔膜の上下運動(腹式呼吸)をコントロールできなくなると、「呼吸を落とす」ことが適わなくなります。
そのようになった場合、人はどのように呼吸を行おうとするのか?
それは、首や肩周りの筋肉で上部の肋骨を持ち上げる、俗に言う「肩呼吸」で酸素摂取をまかなおうとします。
下に落とせないので、上に持ち上げる。簡単な原理ですが、これは、重力に抵抗して肩や腕を持ち上げる行為でもあります。
呼吸をするたびに肩周りの筋肉を使っているわけですから、筋肉が疲労してしまうのは無理がありませんね。
気になる方は、鏡を見ながら自分の呼吸を観察してみましょう。
肩が上下に動いていたり、首の筋肉が浮かび上がっているようだと要注意です。
余談になりますが、武道や座禅などで、肩をバシバシ上から叩かれるのをよく見ますね。
私も、過去に伝統的な空手を行っていた時、肩を上からバンバン叩かれ、肩を上げるな!呼吸を落とせ!とよく注意された経験があります。昔の人のメソッドは素晴らしいものが多いですね。
話が長くなりましたが、これに当てはまる人は今日から腹式呼吸の練習をしましょう。
要は横隔膜のトレーニングです。
意識的にできないものは無意識になるともっと乱れてしまいますからね。
意識的に練習していれば、いずれは無意識にできるようになります
広島市西区整体院 大元気整体院