肩こりは、人間が立って歩くようになって生じた症状と言われています。とんとんと叩くだけで軽快するものから、痛みで気分が悪くなるものまで現れる症状は様々です。
重い頭をのせた頚椎には大きい負担がかかっています。人間の頭の重さは体重の約8分の1で、この重みを頚椎と首から肩甲骨あたりの筋肉で支えています。通常は背骨のS字カーブが頭の重みをうまく分散させているのですが、長時間、悪い姿勢や無理な姿勢が続くと、骨や筋肉に負担がかかって疲労してしまいます。また、肩の筋肉は腕をつなぎ止めて動作を行う支点となっているため、常に緊張状態にあります。すると血液循環が悪くなり、筋肉に酸素が送られず、細胞内の代謝に異常が起こった結果
、老廃物がたまって筋肉の痛みやこりが生じるといわれます。
最近はパソコンの普及など、生活環境の変化が肩こりを生む悪条件になっている事も多く、年代を問わない現代病になりつつあります。
肩こりは女性、とくになで肩やねこ背、首が細くてきゃしゃな体型の人に多くみられます。逆に肥満型の人も起こりやすくなります。運動不足、更年期障害や冷え性、老化や内臓疾患もその原因となります。
また眼精疲労や虫歯や歯周病、肩に負担の掛かる仕事、重い布団に高すぎる枕、なども肩こりの原因になります。
慢性の肩こりの原因としては、体型や姿勢以外に、頸椎の老化によって起こる椎間板症(椎間板の水分が失われたために、クッションとしても機能がうまく働かなくなり、神経を圧迫する病気)や変形性頸椎症(椎骨が変形して神経を刺激する病気)が考えられます。狭心症や心筋梗塞、胃潰瘍、胆石症、肺の腫瘍などで起こることもあります。
広島西区整体院 大元気整体院